書籍・雑誌

古書の処分

「あせび」の1室を畳の部屋から板の間に改装することにした。畳の部屋は無造作に本棚を作り付けその上に心の赴くまま買って読んだ本がランダムに雑然と並んでいる。それを処分することにした。古本の処分の方法について友人からBook Magic Jenを薦められた。それでJenに送るためダンボールに詰めて準備を始めていた丁度その時、新聞の広告で古書買い取りよかばい堂というのを発見。早速電話して翌日来ていただいた。自宅に置いている専門書と「あせび」の玉石混交の本を即座に査定し、思ったより高い価格で買い取っていただいた。よかばい堂の方はゼネコンで21年働いたのち脱サラして10年この仕事をされているとのこと。県内きっての進学校のPTAの会長さんもなさっているとのことで、当日はその学校の入学式に出席され、急いでこちらに来られたとのことでした。ブログよかばい堂の日記 アマゾンとヤフオクの日々は本好きには楽しい読み物です。Facebookもおススメです。

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『文・堺雅人② すこやかな日々』 堺雅人 著

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ドラマ「半沢直樹」の人気で男女ともからの好きな俳優の上位に輝いた堺雅人。この人が20~30代の女性向け月刊雑誌『CREA』に連載していた文集を書籍にしたものです。実は娘が読んでいたもので、情報量が多くて面白いとのことで読んでみました。雑誌『CREA』も内容は充実しています。(娘の読んだのを時々読みます)
堺雅人を初めて知ったのはNHK大河ドラマ「新撰組」の山南敬助役のときで,いつも笑っている表情が印象的でした。ほかにいくつかのドラマをみたり、新聞での彼の紹介文を読んだりして九州出身(宮崎)ということで親近感を覚えたのでした。
この本は一つのテーマを深く掘り下げて考察するパターンが多いのですが、その中で禁煙のところでは、禁煙すると太るのはなぜかを考えています

。「たばこをやめると→ほかにたのしみがなくなり→食事が楽しみで楽しみでしょうがなくなって→ふとる」または「食後の一服がなくなり→食事をどのようにおわらせればいいかわからず→ダラダラと食べ続け→ふとる」

喫煙者の心理がとてもよくわかりました。

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『多田家 写真集』多田安子・監修

市立図書館のカウンターの上の新聞の切り抜きに目が止まりました。それは何紙もの切り抜きで、その切抜きの中に高校の同級生を見つけました。それも、部活の弓道の仲間で、大学時代は私の下宿に何回か泊まって行ったこともある友人でした。そして『多田家 写真集』は紹介された切り抜きの後ろに立ててありました。
多田家はこの地方の名家で、この本では多田家の江戸・明治・昭和にかけての伝統建築と歴史が紹介されています。私も彼女のお祖父さんの葬儀の時、お椀を拭くお手伝いにいったことがあり、邸宅内の弓道場も見せてもらったこともあり、とても懐かしくページをめくりました。初めて多田家を伺った時、まずその玄関の天井の高さに驚きました。そして襖を開ければ、また次の部屋が次々に続いていて、全体を把握するにはかなりの時間がかかるそんな大きな(敷地面積は4000㎡)邸宅です。多田家住宅は国登録有形文化財に指定されたそうです。
挨拶文には

かつて、多くの家は、匠の技と知恵を駆使して築かれたものでした。それは先人達の手仕事であり、材料のほとんどは地場のものが使われていました。しかし、こうした家や様々なものが、合理主義や経済効率優先の現代社会から次々に姿を消しつつあるのが現状です。この写真集は福岡県旧甘木朝倉地方の歴史と多田家の記録であると同時に、私達日本人のすばらしい伝統文化が大切に守られ、継承されることを切に願って作ったものです
。彼女がこの本を出版に漕ぎ着けるまでの情熱が掲載されているたくさんの写真から伝わってきます。
お互い忙しくここ10何年か連絡を取っていなかった彼女に同窓会名簿を頼りに電話をしました。彼女と会わなかった時間を埋めるように30分ぐらい話し、次の電話では「IP電話だから長電話ができるね」と言ってまたそれくらいの時間電話。パジャマ姿で受話器を取った私はだんだん冷えてきて・・・。彼女のお母さんは90歳でお元気で展覧会に出品される絵を描いていらっしゃるとのこと。どうかいつまでもお元気でいらしてください。

『多田家 写真集』のお問い合わせは  0946-63-3181でお受けしております。

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『あしあと あなたへ・・・ありがとう』岡田まゆみ・著

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秋酔アートグループの同人誌『秋酔』のメンバーの岡田まゆみさんの詩・画集が発行されました。期待していたとおりの楽しい絵と詩文です。さをり作品展の会場にも展示しています。そちらの方もどうぞご覧になってください。Cimg6133_2
彼女自身が書いた紹介文も色使いがすてきです。

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『秋美 VOL.24』 秋酔アートグループ発行

2月上旬に文芸総合雑誌『秋美 VOL.24』を元同僚のM先生から受けとっていました。。今回は世界記憶遺産に登録された山本作兵衛の特集でした。意外だったのは筑豊はなかなかこちらから行く機会の無い地域なのですがM先生やもう一人の元同僚のY先生のお父さんたちも炭鉱で働いていたことがあったということです。いつか田川石炭博物館に作兵衛さんの絵を見に行きたいとおもっています。VOL.24を見て嬉しかったのはOさんが絵本を上梓されたことです。秋美の同人である彼女はとても楽しい絵を描かれます。きっと楽しい癒される本でしょう。届くのを心待ちにしています。先日、杷木図書館に行くと、カウンターに『秋美 VOL.24』がページを開いておいてありました。嬉しかったので、ちょっと中身の紹介をさしてもらいました。

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『私が愛した東京電力』 蓮池 透・著

著者は「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の元事務局長。テレビ、ラジオなどのメディアでクールな表情で言葉を選びながら発言をされていました。あの時期、この人はこんなにメディアに登場して仕事は大丈夫なのだろうか?自由業か何かをされているのかなぁ?と蓮池さんのされている仕事に関心を持っていました。それが当時、今バッシングの対象の一つになっている東京電力(拉致問題の当時は日本原燃の東京支社)に勤務してあったとは。それも、東日本大震災で一番被害の大きな福島第一原発に2回も勤務られていたそうです。意外でした。震災の2年前に退職されていますが。
この本は今回の福島原発事故の詳しい経過と説明、当時著者が現場の状態をどう判断していたかなど理系に疎い私にも分かるくらい丁寧に解説されています。また、他の原発についても原発のある自治体と交付金や雇用の問題など原発に関する内部事情がよく分かります。
意外だったのは一号機はアメリカのGE社の技術でできていて、できたプラントを英語で書かれた運転マニュアル、メンテナンスマニュアルと一緒に置いていったものだったということです。著者の最初の仕事はマニュアルの翻訳だったそうです。
最後の章「拉致と戦争と原発を結ぶもの」は東京外語大教授の伊勢崎賢治氏との対談ですが、これも興味深く読みました。ちょっとゾッとしたのは、

今回の事故はテロリストにすごいヒントを与えたと誰かが言っていたけど、ミサイルを撃ち込むことなくどこかに行って全部電源をなくしてしまえば炉心が溶けて大変なことになると教えてしまったという意味では、危ないですね。

久しぶりに集中して一気にこの本を読んだので、利き目の左目の奥が痛くて眠れなくなって、眼鏡屋さんに行ったら、眼鏡をかけないで長時間読むと眼精疲労になりますから、見えていても眼鏡をかけて読んでくださいと言われました。

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時々ジョウビタキが遊びにくるようになりました。

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『ホームレス歌人のいた冬』 三山喬・著

やっぱり出たかと思いました。朝日新聞書評欄に『ホームレス歌人のいた冬』を見つけたとき。在職中ならすぐに買って読むところですが、図書館にリクエストして、なかなか連絡が無いので、再度確かめにも行きました。確かに押さえていますからもうすぐですという返事。それから数日後、受け取った本は県立図書館の蔵書でした。
著者は東大出身の元朝日新聞記者で、現在はフリーのライター。08年の冬に朝日歌壇に住所はホームレスで公田(くでん)耕一という名前の歌人が現れ、ホームレスという境遇と公田耕一の教養溢れる歌の違和感に多くの人が興味を持ち、朝日新聞には社会面にも公田のことがとりあげられました。著者も公田に近い経済的な状況にあり、取材を試みるため公田の手がかりを追ってドヤ街を行くノンフィクションです。朝日歌壇の採用の仕組み、公田が暮らしていただろうと思われる横浜市寿町のNPOや宗教団体の情報など、著者が足で取材した分、とても内容が充実しています。最後に著者はどんな極限状況のなかでも傍らに「表現」という自己確認の手立てがあれば、人は自分自身のままで生きてゆくことができるのではないか。ということを学んだ。と結んでいます。私自身は短歌の素養もありませんが、最後まで好奇心を満たしてくれた一冊です。

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NHK ドラマ 坂の上の雲

数週間前から再放送が始まったNHK ドラマ 坂の上の雲を楽しみに見てきました。日本史では明治以降の部分は3学期で時間切れのためなのか、特別な理由があってのことなのか、教科書を自分で読んでおくようにというようなことで終わっていました。幕末以降の歴史は司馬遼太郎の『坂の上の雲』で明治の歴史がある程度理解できたような気がしていました。今回、NHKのドラマを見てなるほどそうだったのかというところもたくさんありました。12月5日、12日と後編も楽しみました。そして司馬遼太郎の『明治という国家』や『この国のかたち 1~3巻』も興味深く読めたなと思い出しました。歴女を自認している娘と一緒にNHK ドラマ 坂の上の雲を楽しみにしています。

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『立原正秋 追悼』白川正芳・編

織物を中断して本棚を覗くと『立原正秋・追悼』が目に入りました。一時期彼の小説にはまって、彼が亡くなったときは少なからず衝撃を受けたことを覚えています。彼の小説はどれも日本の美が詰まっているようで読後に何か綺麗なものが心に残るものです。この本は立原正秋にかかわった26人が彼について語っています。その中で私が知っている名前は6人だけですが、その中で一番心に残った追悼文は中野孝次のものでした。とても率直で心から彼のことを考えてくれてまた観察していたことが文面から伝わってきます。以下中野孝次の追悼文「彼(立原正秋)の断定の仕方は率直というより断定的であった。彼に一番必要なのはそういう歯に衣着せず何でも言ってくれる相手ではなかったかという気がする」とあり、自分が彼にそうできなかったことを反省しています。「潔さに感服すると同時に、もっと自他ともに寛大になれぬものかと注文もあった」
これを読んで立原正秋という小説家の人物像がかなり分かったような気がしました。と同時に私は中野孝次の『ローマの哲人 セネカの言葉』から生きる知恵を学んだ気がしましたが、この追悼文で中野孝次という人の素晴らしい人柄に再度魅かれました。

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『モゴール族探検記』梅棹忠夫・著

今日梅棹忠夫さんが亡くなられました。学生時代読んだ『モゴール族探検記』は、中学校か小学高学年の時に学校巡回教育映画で「カラコルム」の美しい景色、日本では見られないような風景を見ていた私は吸い込まれるように読んだ記憶があります。もう内容は忘れていましたが、あらためて「あせび」の本棚から探し出してみると昭和31年初版の本を41年に買っています。その時すでに15刷です。当時どれだけ読まれていたかが察せられます今、読み返すと当時アフガニスタンがいかに平和であったかが分かり、現在の混乱したアフガニスタンの状況をだれが想像できたでしょう。この本は私にユーラシア大陸奥地、モンゴル果ては秘境への興味を沸き立たせた貴重な一冊です。梅棹忠夫さんの本では『知的生産の技術』よりこちらの方が私には深く印象に残っています。すばらしいフィールドワークの記録を残された梅棹忠夫さんのご冥福をお祈ります。旅スケッチ読書ノートは今回見つけたサイトですが、この中の『モゴール族探検記』は分かりやすくいいです。

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