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竹組合長

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昨年秋、全国竹産業連合会会長賞を受賞された杷木地区竹工芸振興組合長の樋口猛さんをご自宅に訪ね、お話を伺いました。樋口さんは3年前森の名人にも認定されています。水俣のカゴ屋さんからの話のあった「かすり」のことをお願いする用件もあって初めて仕事場を見せていただきました。樋口さんの仕事場は自宅の上に2ヶ所あります。いくつもの機械が設置されている仕事場で、いろいろ手がけられた竹細工の仕事についてお話をしてくださいました。組合長は93歳。63年間竹関係の仕事をされ続け、今も現役で、車の運転もされます。002_3
最初の竹の仕事は曲げ物で、かすり、飯櫃などを作っておられ、その後、60年に1回ぐらい竹が枯れる時期があるそうですが、ちょうどその時期が来て竹が枯れてしまったのと、炊飯器が普及してきて飯櫃が売れなくなたので、今度は孟宗竹で孫の手やしゃもじを作って観光地(大宰府、宮地岳神宮、祐徳稲荷など)に卸していたそうで、その当時が一番売り上げがあがっていたそうで景気がよかったそうです。しゃもじもプラスチックの登場で売れなくなり、かごやざるを作るようになったそうです。仕事場には作り途中のしゃもじと孫の手がたくさんありました。「バサロ(直売所)でどんどん売れるきなぁ」とおっしゃりながら孫の手を見せてくれました。危機を柔軟に、強く乗り越えられてこられる精神力を持っておられる方だと感じました。003
組合長は素敵な書を書かれることを知っていましたので、そのことに話を向けると、自宅のほうに案内してくださり、床の間の書を見せてくださいました。004
篆書の臨書の掛け軸でした。篆書だけでも難しいのにそれの臨書はとても気が遠くなりそうに難しいものです。書道は八段。通信教育で取得されたそうで、やはり人並みはずれた努力の人でした。最初の写真は受賞祝賀会のときのものです。これからも1年でも長く組合長として頑張っていただきたい気持ちになりました。

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コメント

お元気な組合長さんですね。竹工芸だけでなく書もすばらしいです。きっと自分に厳しくできる方なのでしょうね。

投稿: sachi | 2009年2月21日 (土) 19時00分

組合長さんとはいつも組合の例会の後、夜、車でお送りするだけで、今回のように昼間にお話を伺ったのは初めてでしたけど、本当に厳しくそしてその時々では柔軟に生きてこられた方だとの印象を強くしました。「年を経るに従い頭が固くなる」と言われますが組合長さんはそれが全くないように感じました。

投稿: ジャスミン | 2009年2月22日 (日) 08時38分

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